わたしの産んだ、3人めのこどもは、のゆり、という。

21トリソミー、ダウン症を持つ三人目のこども、のゆりとの日々。きょうだいブログ『あおとわたし』(https://aoinotediary.hatenablog.jp/)も始めました。

2023-01-01から1年間の記事一覧

本を読んで暮らす

海のそばの町から町へ、引っ越したはじーの家は、むかしわたしたちが数人で毎週末のように過ごしていた西荻窪のへやの空気を纏いながらイマにアップデートされていて、私はたくさんの今すぐ読みたい本や、必ず見ようと思うアニメや、これから気にしてみよう…

海のまちののゆ

海の近くに住んでいる友達を訪ねたので、今もまだ頭の中が、広々している。昨日の海は静かで、水色と灰色の間のような、湖のような海で、暗い鰯雲とキラキラした薄い風のような雲が一つの空を分かち合っていた。あの辺りに住んでいたら体がずいぶんのびのび…

絵を描くのゆ

のゆとあおが今のこどものアトリエに通うようになって、半年以上経った。金曜の夕方、それはわたしの一週間の中の癒しの時間である。もともと療育先のアートのクラスに通っていたけれどそれは月に一回だけで、それなりに距離もあり、連れていく負担もあり、…

踊るのゆり

2歳ごろだったと思う、療育先のクリスマス会でみんなで「パプリカ」を踊ることになった。といっても舞台ではなく、広いフロアに出てみんなで踊るというものだ。家では録画したパプリカの動画を何回もかけてまいにち踊った。あおがいっしょに踊ってくれて、パ…

できること できないこと

のゆが就学相談で、発達検査をうけた。3歳程度という数値が出ると聞いていたけど2歳10ヶ月という数値だった。「同年代の子どもに比べると…」という表記に、唖然とする。そんなふうには、もう何年も考えていなかったから。 たしかに、できないことは、たくさ…

おうちにかえる

吉祥寺美術館で少し前、ペンギン街に出る、というようなタイトルで、Suicaのペンギンの展示をやっていた。近くに行ったのでのゆと、あおと、わたしと夫の4人で入った。入り口には大きなパネルで展示のタイトルの絵が飾られていて、ペンギンたちがたくさん横…

ふいに泣く

木曜日、のゆの就学のためのいろいろの一環で、集団考査というものがあった。体育館に就学相談を受けているこどもたちがあつめられ、たくさんの判定員がいるところでなにやら集団活動をするという。話には聞いていたが、前は、「そんなの絶対、のゆは何もし…

あす、わたしのむすめは旅に出る。

なつやすみ。毎朝のゆにマッサージしたり、関節をひねるとかバランスをとるとか、いろんな動きや働きかけをすることを目指している今、最後はのゆを抱っこしてくるくるまわったり、体をゆらしたりしている。そのたびにもう5歳なのに,軽くて小さくて、ずるい…

小さきものと、ともに生きる

6月のあたま、金澤翔子さんの映画「ともに生きる」を見た。公開翌日くらいの勢いだったが計画していたわけではなく、その日は祖母の3回忌でわたしと母でお寺に行き、簡素な法要を済ませ、いとこや伯父に挨拶をしてバスに乗るもまだ午前中だったので、こんな…

ピカピカ

幼なじみのお母さんが亡くなった。幼稚園も小学校も違ったけど、1番近くに住む同じ歳の女の子で、母同士も親しくしていたので(と言ってもあの時代のママ友である母たちはつつましく最後まで名字にさんをつけて呼び合っていた)、幼い頃は時にわたしと妹、彼…

くるしい心

いつも行っているもりのようちえんで、篠木さんという写真家でありこどもたちの自然遊びの大先輩がたくさん写真を撮ってくれるのだけど、今小学生になっている女の子の幼稚園時代の写真をいまになって受け取ったともだちが、その写真をみると、「泣けてしま…

さよならシャンシャン、そしてかわいいのゆり。

シャンシャンが中国に帰る。 シャンシャンはのゆりとおないどしだ。秋に生まれたのゆりが年を越して心臓の手術をした6月、シャンシャンが1歳になったというニュースがたくさん流れていた。なのでわたしの中でシャンシャンはのゆりと同じころに赤ちゃんだっ…

海にいく(きょうはわたしのこと)。

ねえ知ってる?海は存外遠くて(行きの1時間はそれなりに遠く感じた、立ちっぱなしの小田急線の中。昔見たゴダールの映画でアンナ・カリーナが【だったと思うんだけど、フランソワ・トリュフォーの『家庭』のシリーズだったかもしない】ぐいっと一息エスプレ…