わたしの産んだ、3人めのこどもは、のゆり、という。

21トリソミー、ダウン症を持つ三人目のこども、のゆりとの日々。きょうだいブログ『あおとわたし』(https://aoinotediary.hatenablog.jp/)も始めました。

海のまちののゆ

海の近くに住んでいる友達を訪ねたので、今もまだ頭の中が、広々している。昨日の海は静かで、水色と灰色の間のような、湖のような海で、暗い鰯雲とキラキラした薄い風のような雲が一つの空を分かち合っていた。あの辺りに住んでいたら体がずいぶんのびのびするのではないかと、今日のゆを療育に送りながらふと思う。今通っている療育に行けなくなると困るけど、そこにはそこで色々と習い事はあるだろうし。でもその一つ一つの移動は車がないと厳しいかもしれないと思う、道と空間の広さではあった。学校に行って、放課後遊べる場所で遊んだり、習い事に行ったりして、海を散歩して、きっと、和風建築の外側に金色の天使がいる教会に通って、教会学校に行って、松の木がうっそうとするかつて地主の家族のお屋敷があったという公園で遊んだりする、そんな景色もまた、見えるような気もする。そののゆは海のまちののゆで、この東京の外れの、都市だけど公園という森が多いまちで暮らすのゆとは別のひとで、わたしは海の町ののゆにも、会ってみたいと思うのだった。

 

今朝立ち寄ったこちらのまちの公園には、海に流れ込む川と同じ、オオバンという黒い渡り鳥がいた。