わたしの産んだ、3人めのこどもは、のゆり、という。

21トリソミー、ダウン症を持つ三人目のこども、のゆりとの日々。きょうだいブログ『あおとわたし』(https://aoinotediary.hatenablog.jp/)も始めました。

のゆのともだち

兄(あお)がとにかく外遊びがいちばん落ち着くひとなので、のゆはやたらと公園にいるが、時折、ふしぎな出会いがある。のゆは体が小さくて2歳の学年の子と見た目は変わらないし、足取りも時々おぼつかない。でもやっぱりもう赤ちゃんには見えなくて、ものをわかったような顔で盛んに話しかけてきて、でも、時折「ちがう!」とか「こわい!」とか「あった!」とか妙にはっきり喋る以外ははっきりいうとよくわからない音声で話し続けてる、そんなちょっと不可思議な小さいのゆと、妙に波長が合うというか何かを受け止めるみたいにヒットする年上の女の子が時折いるのだ。そんなとき、その女の子とのゆのあいだに、まるでまんがの赤い糸みたいな、ふたりの胸と胸をまっすぐに何か絆みたいなものがつながっているように、わたしには見える。複数の子どもがいてもふしぎと1人だけそんなふうになって、しばらくのゆとずっと遊んでくれたりする。のゆはキャアキャア笑いながらその子に一生懸命ついていって、時々自分から走り出して追いかけてくれるか試してみたり、リードして遊具に登ったりする。小学生女子を数人、のゆがひきつれて、公園を練り歩いてることもあった。

昨日は川べりの公園で、あおがまたそこで知り合った知らない子たちと川で小さな蛇を触ったり、貝やエビを捕まえたのを放したりと目まぐるしく動いている間、のゆはそこにいた小学生の女の子の隣にちんまりとしゃがんで、川面に小石を投げ始めた。女の子も草などちぎって投げて応答してくれて、すっかり嬉しくなったのゆはその子が草を投げたら石を投げる、を繰り返し、その子が移動すると一生懸命ついていく。川べりのごろごろした岩場も両手をついて懸命に進もうとするので、その子は嬉しいやら心配やらで、「大丈夫かな〜」と「かわいい!」を繰り返してる。石の階段をわざわざ崖の斜面側から登った時は全身で張り付くように必死で登った。なんとまあ激しい全身運動か。

公園での束の間の出会いだし、別れる時もどうということもないのだけど。言葉が通じないたまたま出会った外国の子と、遊んだような感じなのかな、とかつてこどもだったわたしは思う。そういう時の、すこしはにかむきもちと、相手の出すまっすぐなきもちに助けられて足を少し前に出してみるような気持ちと、そんな気負いがふっととける愉しさを思い出して。