いま、ノートを取りながら、2回目になる『限界を超えるこどもたち 脳・身体・障害への新たなアプローチ』(アナット・バニエル)の読書をしている。ノートを取れるのはわずかな時間、のゆが昼寝をしてわたしが机の前か、カフェの席に着くことができた30分くらいの時間の寄せ集めなので、2回目の読書には時間がかかっている。でも、2回目の読書を始めて本当に良かったと思うくらい、感動しているので、ここにも書く。
わたしが、のゆと過ごしながら、のゆの身体の発達を日々の最大の課題として過ごしながら、知らなかったことや、知っていたけどことばを与えられていなかったことがたくさんかいてある。知らなかった!と知ることは興奮する。知っていた、とおもうことは感動する。だからもっともっと、読みたい。
今日読んだところ。
「子どもが初めて何かをしたとき、『もう一度やって』とリクエストすることも、本人の注意をそらせます。
たしかに、子どもが初めて何かをするときは、見ていてワクワクするものです。私たちは、目撃したことが本物かどうかを確認したくて、子どもがもう一度同じ動作をすることを期待するのでしょう。でも、初めて『ママ』と言ったり、立ったりしたとき、子どもはそうしようと意図したわけではないのです。自分が何をしたかにさえ気づいていない場合がほとんどです。(…略…)このとき子どもに必要なのは、自分の内側に集中し、体験を統合することです。(…)よかれと思ってもう一度とリクエストすると、脳が新しい能力を統合するのとを妨げる恐れがあります。
私のこれまでの観察では、子どもが初めて立ち上がるといった動作をしたあと、もう一度同じ動作をするのは、一分後のこともあれば、一時間後のことも、一日後のことも、一週間後のこともあります。しばらくたって新しい能力が成熟すると、いつでもその動作をできるようになります。もう一つ私が観察してきたのは、新しくできるようになったことを再現するようプレッシャーがかかると、しばしばその能力が子どもから消えてしまうということです。プレッシャーがかかると、つながったばかりのまだ弱い回路は活動を潜め、子どもがもう一度同じ動作をすることは難しくなります。」(157-158ページ)
のゆのハイハイがすぐに消えてしまうのではないかとわたしは息を潜めていた。最初は、短い距離、家の中では、おしり歩きや、座った横から開いた足が出てくるくもみたいな進み方をしていて気が気じゃなかったけど、ここ数日家の中でもハイハイしてると思う。ハイハイを始めて1ヶ月くらいたってる。動きの成熟というものを、わたしは目撃しているとおもう。