わたしの産んだ、3人めのこどもは、のゆり、という。

21トリソミー、ダウン症を持つ三人目のこども、のゆりとの日々。きょうだいブログ『あおとわたし』(https://aoinotediary.hatenablog.jp/)も始めました。

のゆが立つ

今日は、メインで行っているところとは別の療育先に行く日だった。そのあと急いで教会学校についていかないといけない用事があったのでかりんを連れて行った。かりんは部屋の隅に小さな机を出してもらい、宿題をしながらのゆの遊ぶ様子をながめ、私は手帳を見ながら、来月の受講の予定表を書き込んでいた。

 

静かに、でも強く「あら!!」という先生の声がしてそちらを見ると、のゆが中腰と立位の間くらいの高さで、立っていた。すぐに先生が出した手につかまったけど、まちがいなくひとりで、立っていた。

 

「はじめて!」とわたしは興奮して、「見た?見た?」というとかりんも、「見た!」と言った。「はじめて右側の寝返りをしたのもこの部屋でした」とわたしはいった。遊んでくれるだけなんだけど、まあ、つきっきりで遊んでもらえるのも手厚いから刺激になっていいかな、という程度の気持ちで通い始めた教室だったけど、のゆはここでいろんなことを「はじめて」やらせてもらい、ものにしたり、楽しめるようになったらしている。床に座ったあとのゆはパチパチと手を叩いたけど、それは立ったことに対してではなく、流していた音絵本の歌が終わったからで、新しいすごいことを成し遂げたという顔もせず、しらっとしていた。

 

その後ものゆは、音楽が流れる絵本のボタンを押しては、手を大きく動かして体を揺らしたり、踊るようなしぐさをして、最後にバーンと立つ、という流れを繰り返していて、その様子をわたしはしっかり動画に収めた。

 

あとで動画を見てみると、前から懸念のあった通り、左足の平は内転してすこし外側が浮き気味だし、完全に膝と足の力でよいしょ、と立っているので、体が重くなるとできないやり方かもと言われたし、はいはいから高ばいの姿勢でそこから立つということができるようになった方が良いみたいだし、立ったから万々歳でもないのだが、やっぱり、自主練していたことが成し遂げられた瞬間を目撃したので、興奮した。おめでとうのゆ、おめでとう。世界は垂直に、ひろがっている。