わたしの産んだ、3人めのこどもは、のゆり、という。

21トリソミー、ダウン症を持つ三人目のこども、のゆりとの日々。きょうだいブログ『あおとわたし』(https://aoinotediary.hatenablog.jp/)も始めました。

ちいさないす

いつもあおを乗せているベビーカーにのゆをの乗せて、外にでた。PTのせんせいから聞いたのゆ向けのいすを売っているのが、思いがけず近くの店だったのでさっそく行くことにしたのだ。わたしとのゆだけで過ごした土曜日の、予報通り暖かい夕方だった。ベビーカーに乗り慣れないのゆはベビーカーがとまると泣く。まだのゆが生まれて退院してすぐの時、やはりこんな風に止まると泣くなあと思いながら、のゆをベビーカーで買い物につれだした。道端の塀越しに、シダレサクラが咲いていて、そのとき、来年にはみんなで桜をみたい、と思った、というか、ここに書き込んだ。書いたことがわたしの思考としてわたしの中に降り積もっている。

 

その小さないすはヒノキでできていて、うすい白っぽい木の肌の色が清潔な明るさで、せんせいが言っていたとおり、今まで検討していた「コロコロチェア」よりもひとまわりちいさく、高さは1センチ低い13センチだった。「コロコロチェア」は2ヶ月くらい待つけどこれはすぐ在庫があったのもよい。のゆは床で自力で座れるようになったけれど、どんないすでもうまく座れるほどではない。体幹も弱いし、よっかかると前に滑り出てくるだろうし、足裏を地面につける練習も必要だ。そう思うとこれはまさにうってつけだった。ためしに座らせてみると、のゆは小さな背中をピーンとして、手先をキューピー人形のようにひらいてかたまって、足は床にちゃんとついた。突然で緊張しているようだった。こうしているだけでも骨盤を立てて、腹筋を使って座っているので筋トレになる。これに座って絵本やおもちゃで遊べるように、簡単なテーブルになるような台を探そうと思っている。のゆ、一歳五ヶ月。