わたしの産んだ、3人めのこどもは、のゆり、という。

21トリソミー、ダウン症を持つ三人目のこども、のゆりとの日々。きょうだいブログ『あおとわたし』(https://aoinotediary.hatenablog.jp/)も始めました。

のゆの栄養指導、その後。

月に一回の外来で栄養指導を受けて3回目。今日は今までの人と違う栄養士さんで、あまりダメ出しがなかった。いつもの人はめちゃめちゃ明るくて、顔をくしゃくしゃにして笑いながらいろんなことを突っ込んできて、市販の離乳食は「たらのクリーミードリア」とか、「白身魚のお粥」とか「チキンライス」と書いてあってもタンパク質が微々たるものでありうちでつくるものとは別物と考えたほうがいいこと(考えたこともなかった、かりんもあおも、外出先ではよくそれを2袋とか食べていたしカロリー計算もタンパク質計算もしたことがなかった)、粉末の鳥やらレバーやら魚やらも、気休め程度の内容量であること、おかゆおかゆの出来上がりで計るのではなく使ったお米でカロリーを計算すること、一口でも食べれば身になるのだから、もし残ってもおやつの時でもいいから食べてもらうこと、果物は癖になるので特に離乳食のジュレ系は注意すること、などなどを、最初にわたしに叩き込んだ。オイルやバターやマヨネーズをカロリーアップにつかえることや、鶏ひき肉をしばらく出汁につけておいて弱火で加熱するとふっくらすること、タンパク質補充にきな粉や豆乳を使うこと、でも大豆製品でタンパク質をとろうとすると、肉や魚の倍取らなきゃいけないので基本的にはあまり頼りにしないこと、なども教えてくれたし、まだ一応二回食の指導を摂食指導では受けていると言ったら、ヨーグルトでもいいから!(きな粉かけてね!)と朝ごはんを開始させたのもその人だ。市販の離乳食の研究に余念がなく、わたしが見せたその日の昼食だった離乳食の瓶のフィルムを欲しいと言うのであげたこともある。ヨーグルトはパルテノがタンパク質が多いから使っているというと、今日来たママみんなパルテノって言うわ!とネットで検索して、タンパク質は出てないなあ、と首をかしげていたので、今日調べて来たのに、会えなくて残念だった。とにかくこの人に言われた通り、タンパク質系のものを一回の食事に20グラム、をわたしは指針としていて、それとタンパク質量のグラムを混同していたので、今日はそのことも整理できてよかったけれど。

 

今日の栄養士さんは、アジを叩いて柔らかいつみれにすることとか、納豆はどうかというアドバイスをくれて、そりゃまあふつうの離乳食ならとっくにやるのだけど何しろ摂食指導で慎重に慎重に、今やっと、指でつぶせる柔らかいものを上顎と舌で押しつぶしている段階なので、魚団子を食べるとか滑りやすい納豆を使うというのはちょっと考えにくいとわたしは答えたけど、魚はペーストにしてしまうこともできるし、豆腐と混ぜたり、少し可能性はあるかもしれない。

 

魚や肉の、タンパク質とカロリーの一覧表をもらったので(かつて気まぐれに食育入門講座でもらった成分表の本は随分前に処分してしまった)目を通していると、多少のばらつきはあれど、魚は大体40グラムで7とか8のタンパク質量なんだなあとか、スーパーの売り場で調べた絹ごし豆腐のタンパク質量は、意外にも一番安いものも特濃の高いものもそこまで違わなかったけど、でもその1グラムの違いも、卵の黄身ひとつ分のタンパク質が3グラム程度であることを考えたら小さな違いではないのかもしれない…とか、今まで気にしたことのなかった数字がどんどん頭の中に広がっていくのは、全く使ったことのない地図が今できあがっているような感覚がある。この地図を広げてわたしは、かりんやあおになにを食べさせるのかも、かんがえはじめている。数字が苦手でいつも金額や時間を覚えられないのに、この地図だけは、着々と、わたしの中に描かれていて、新しい世界をわたしはいま、見ている気がしている。